比叡山延暦寺

坂本ケーブル

1927(昭和2)年に敷設された坂本ケーブルは、登録有形文化財の駅舎と日本最長の2025mを11分で結ぶ比叡山鉄道のケーブルカー路線です。


延暦寺会館

 延暦寺境内にある宿坊です。ロビーには喫茶室があり、琵琶湖を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。併設のおみやげ処では、延暦寺グッズやお香、精進麩などを販売しています。予約をすれば、昼食に精進料理1,650円~もいただけます(3日前までに要予約)。また、写経(約90分、1,080円)や坐禅(約60分、1,080円、要予約)などの修行体験も人気を集めています。


文殊楼

 文殊楼は高い石段を隔て根本中堂の東側にあります。延暦寺の山門にあたり、徒歩で本坂を登ってくると、まずこの門を潜ることになります。

 慈覚大師円仁が中国五台山の文殊菩薩堂に倣って創建したものですが、寛文8年(1668)に焼け、その後建てられたのが現建築です。


大黒堂

 伝教大師最澄が比叡山へ登った折、この地において大黒天を感見したところであり、日本の大黒天信仰の発祥の地と言われています。 本尊の大黒天は、「三面出世大黒天」と言われ、大黒天と毘沙門と弁財天が一体になった姿をしています。

 大黒天の縁日である甲子の日などに法要を行っています。


根本中堂

 延暦寺では三塔即ち東塔・西塔・横川にそれぞれ中心となる仏堂があり、これを「中堂」と呼んでいますが、東塔の根本中堂はその最大の仏堂であり、延暦寺の総本堂となります。本尊は薬師如来です。

 延暦寺を開いた伝教大師最澄が延暦7年(788)に創建した一乗止観院が元であり、その後何回も災害に遭いましたが、復興の度に規模も大きくなりました。

現在の姿は徳川家光公の命で寛永19年(1642)に竣工したものです。ご本尊の前には、千二百年間灯り続けている「不滅の法灯」も安置されています。 建物は国宝に指定されています。廻廊は国重要文化財に指定されています。


大講堂

 昭和39年(1964)に山麓坂本の讃仏堂を移築したものです。本尊は大日如来で、その左右には比叡山で修行した各宗派の宗祖の木像が祀られています。

 また、外陣には釈迦を始めとして仏教・天台宗ゆかりの高僧の肖像画がかかっています。国重要文化財に指定されています。 


戒壇院

 東塔の大講堂から高台の阿弥陀堂への道の間に建っており、伝教大師が入寂7日後に嵯峨天皇から建立の勅許がおり、828(天長5)年に創建されたという歴史あるお堂です。

 創建当初の建物は、方五間、頂上に伏鉢、宝珠があったと伝えられています。

 現存する戒壇院の建物は、1678(延宝6)年の再建で、国の重要文化財。


阿弥陀堂

 昭和12年(1937)に建立された、檀信徒の先祖回向の道場です。本尊は丈六の阿弥陀如来です。一般の方々の回向法要もしております。詳しくは、「祈願・回向」をご覧下さい。

 またお堂の前には、水琴窟があり、美しい響きを聞くことができます。


法華総持院東塔

 昭和55年に阿弥陀堂の横に再興されました。伝教大師最澄は日本全国に6か所の宝塔を建て、日本を護る計画をされましたが、その中心の役割をするのがこの東塔になります。

 本尊は大日如来をはじめとする五智如来が祀られており、塔の上層部には仏舎利と法華経が安置されています。